2007年 05月 01日
OSNニュースレター 56号 |
2007年4月28日発行(4月号)
サンクトガーレン市の露店がならぶMarktplatzの西(駅の方向)端の石段を登るとピザやソーセージを売る露店がありますが、その左手(南)の建物の角にKaffee Zentrumという目立たない喫茶店があります。長くサンクトガーレン近くに住んでいて私もこの喫茶店の存在を知りませんでしたが、 市場での買い物帰りに 看板を見て妻と寄ってみました。
入って目にはいったのは実に沢山の種類の新聞の新聞雑誌、長居歓迎という雰囲気なのです。人の良さそうなはげ頭のウエーターさんにコーヒーを注文しました。カフェやレストランに入ってお冷やが出てくることは、スイスではまず考えられませんが、ここはなんと日本やウイーンみたいに、コーヒーにお冷やが添えられており、さらに嬉しいことに、私達の大好物のチョコレートが2つ、フレッシュも2個添えられているではありませんか。(美味しいコーヒーはこれで4フラン)!これで、おしぼりでもついていれば、日本の喫茶店です。
もっと、嬉しかったのは、昼間の比較的暇な時間帯であったからでしょうが、90才に近いと思われる老婆に、そのウエイターさんが雑誌からニュースやジョークそして詩を朗読してあげているのを見たときです。気持ちのよい接客態度や、高齢者に優しく接して時間をとっている姿をみて、効率や利潤第一主義が闊歩する今日のスイスにあって、こんな店が存在しているのは奇跡にも思えてきました。私と妻は、春の日差しのように心がほんわりと暖かくなり、勇気をいただいた思いでこの店を去りました。
近年、経験することがなかった本格的な百花撩乱の春を迎えておりますが、OSN会員の皆様においても、思い存分戸外で生活を思い存分お過ごしのことと想像しております。ここ数日は、春というより真夏といっていいほどの高温が続いて、折角の好天にも関わらず、自然のなかでのバーベキューは禁止されてしまったのは残念ですが、、。
東スイスの会員のみなさまも、生命感の躍動する、今年の希有な春を心行くまでお楽しみいただき、事故や病より守られるお幸せな日々をお祈りしております。
東スイスねっとわーく代表 松林幸二郎
Kaffee Zentrumの開店時間:火曜日から土曜日まで、朝7時から夕18時まで
OSNニュースレターもくじ
1.第4回OSNピクニックのお知らせ
2.ONSらいぶらいから、本のご紹介
3.私のお気に入りサイト
4.おらが村紹介
5.大使館巡回サービス見聞記
6.我が家のレシピ
7.ちょっと聞かせて!お知恵拝借
8.今月のドイツ語慣用句
9.今月のジョーク
1.第4回OSNピクニックのお知らせ
初夏の爽やかな一日を湖岸で楽しく過ごしましょう。今年度はおととしのピクニックと同じ、ErmatingenのStrandbadです。恒例となったすいか割りをはじめ、わくわくするゲームを企画中。Badiには、BBQ、サッカー場(芝生)、幼児用プール、ビーチバレーボール、ピンポン台、更衣室、トイレ、キオスク、駐車場と、設備も整っているのでご家族そろってお出かけください。
場所 Ermatingen(TG) Strandbad
日時 6月17日(日) 12時 Grillplatz集合、
雨天の場合24日(日)に延期
入場料 大人4フラン、子供(16歳まで)2フラン、未就学児 無料
※グリルするもの、飲み物、おやつなどはご持参ください。
申し込み、問い合わせはメールまたは電話にて
事務局 クンツ潤 まで。 junkunz@bluewin.ch
電話 071 664 32 52 (6月10日締め切り)
2.OSNらいぶらりから、本のご紹介
『赤十字巡礼』 岸井敏著
赤十字の生みの親、アンリ・デュナンのの生涯を、ジュネーブ在住の牧師、岸井敏氏が自ら撮った240枚の写真でまざまざと蘇らせた写真集が、この本です。生みの親ではあっても事業に失敗した彼は社会的生命をたたれ、5人委員会(赤十字の育ての親)にも絶縁され、故郷をはなれたあと、貧困と病に打ちのめされた無残な姿で20年後スイス東北の静かな湯治場ハイデンにあらわれた。。。まさに『巡礼』と感じで、デュナンの足跡をビジュアルにたどることができます。
『クレーの天使』 イングリッド・リーデル著
死を目前にしたクレーが自分の魂の変容を天使の絵とし、それをユング派分析家の著者が読み解いた本です。著者は絵を、楽譜を演奏する音楽家のように文字として読者の目に触れる形に書き表し、同時に、自分の内面からの音色も奏でているわけなんですね。ゆっくり絵と対話しながら読んだほうがいい本です。自分の中の天使を発掘したい人に。
『スイス探訪』 國松孝次著
99年から3年間スイス大使を勤めた國松さんは、93年 オーム事件中に狙撃され一命を取り留められた元警察庁長官。その飾らぬ暖かな人柄、斬新なアイデアを実現に移す行動力、その旺盛なる知的好奇心、、で、スイス在任中、多くの人々を魅了した。國松さんのような方が日本のリーダーにもう少しいてくれたら、日本も尊敬される国になっていたろうと思う。その短い在任中、好奇心にものを言わせてスイス中を歩き、見、直に体験されたことを見事な一冊の本にされた。「したたかなスイス人のしなやかな生き方には多いに学ぶところがある」と國松さん。永くスイスに住む人でさえ知らなかったスイスとスイス人を実に巧みに描きだしてくれた、スイス在住の日本人にとっても必読書といえる。
OSNらいぶらりは、次世代に残したい文化遺産としての本、スイス在住著者による書物並びスイスに関する本、スイスでの生活の役に立つ本などを中心に集め、会員の皆様に貸し出しています。どうぞご利用ください。
貸し出し期間一ヶ月
貸し出し方法郵送、または手渡し
貸し出し料 1フラン(ただし郵送の場合のみ手数料として)
所蔵、および貸し出し申し込み先 事務局 クンツ潤 junkunz@bluewin.ch
OSNらいぶらり所蔵書一覧
私のアッペンツェラーランド リトグラフ作品集 松林 幸二郎
スイス探訪 (文庫本) 国松 孝次
スイス探訪 (ハードカバー)
ブランド王国 スイスの秘密 磯山 友幸
武器を持たない戦士たち 国際赤十字 H.M.エンツェンスベルガー
黒いスイス 福原 直樹
赤十字巡礼 岸井 敏
裸足のコスモポリタン 長坂 道子
クレーの天使 変容する魂 イングリット・リーデル著、三宅桂子訳
スイスからのメッセージ 新装版 スイス日本ライフスタイル研究会
わかるスイスの年金制度 スイス日本ライフスタイル研究会
スイス法律入門(CDローム) クリスティアン シューマッハ
スイス 花の旅 中塚 裕
クリスマスってなあに? らんぱると・あつこ訳
アンディ あなたへ あつこ レダー
3.私のお気に入りサイト
*小さいお子さんをおもちのおかあさんに耳寄りなサイトがあります。
「日本語教育はあくまでこどもとのコミュニケーションを 豊かにするためのもの」
「だからたのしく」という主旨でスイス在住のおかあさんが作られたサイトです。
日本語教材をプリントアウトできます。是非おためしください。Yさんより
http://www6.plala.or.jp/MYJAPAN/nihongo.htm
4.おらが村紹介 AU (St.Gallen州)
「どこの村に住んでいるの?」と尋ねられたら、答える代わりに相手の腕をつねってあげればそれでよい。なぜなら相手は大概「アウッ!(Au)」と自分で答えてしまうだろうから。- おらが村ならではのジョークだ。今回はそんな「痛い」いや「意外」な?おらが村「Au」を紹介したい。
Au は自然豊かなMittelrheintalの中心(St.MargrethenとHeerbruggの間)に位置し、オーストリア(Lustenau)との国境にあたる、人口3400人程の小さな村だ。但し、我がGemeindeは、隣村のHeerbruggを管轄に入れており、総合人口約6600人(外国人33%)を擁するひとつのGemeinde Au-Heerbruggとして成り立っている。その昔、近隣村のWidnauと共にLustenau(A)の支配下におかれていたが、1805年に独立。2005年の夏にはGemeinde成立200周年記念がAuで盛大に行われた。
Auには小さなSBBの駅があり、施設は多目的体育館(増築計画決定)や老人ホーム、他にサッカー場、テニスコートなどがある。クラブ活動が盛んで、スポーツクラブをはじめ、サッカー、テニス、ブラスバンドなど50以上ものクラブ(Verein)が存在するバイタリティにあふれた村である。
村の店舗は個人商店が主で、スーパーはDennerが一店舗あるのみだ。だが幸い四方八方の近隣村にショッピングセンター(Rheinpark)やMigros、Coop、Manorなどの大型店がいくつもあるので買い物には困らない。オーストリアへ買い物や食事に出かける住民も多い。私もその一人だ。Auにはレストランが10軒以上もあり、地元では特に「Burg」(Tel:071 744 1133)や「Engel」(Tel:071 744 1133)など人気が高いようだ。実際に美味しい。
催し物はHeerbruggで月に一度、小規模ではあるがMarkt(蚤の市)があり、二年ごとにRhEMA(ラインタール版OLMA)が開催される。
これといった特徴が無いようなAuだが交通の便は良く、高速道路の出入り口がある為St.Gallenまで30Km、Bregenz(A)まで15Km, Lindau(D)まで25Kmと何処へ行くのにも便利だ。又、ライン川沿いには自転車専用道路が設置され、気軽に自然を楽しみながらサイクリングが出来る。(オーストリアのボーデン湖畔周辺へのコースはオススメ)このように立地条件に恵まれているAu-Heerbruggは住民、旅行者のみならず、産業や商業地帯としても注目されている。
現にライン川付近には工場(Auの包装梱包資材製造Model社やHeerbruggの金属加工会社SFS社など)が建ち並び、この辺り一帯は隣接するWidnauの工場を含めラインタールの主な産業地帯となっている。ちなみにオーストリア(Vorarlberg地方)から国境を越えてAu-Heerbrugg地域に出勤する労働者の数は1000人以上にのぼるそうだ。
国境で思い出したが、皆さんはPaul Grüninger(1891-1972)という人物をご存知だろうか?彼は警部司令官だった第二次世界大戦中当時、オーストリアやドイツからスイスへの逃亡を試みた何百人(数千人ともいわれる)ものユダヤ人を助けた事で解雇された上、罪に問われ苦渋の人生を余儀なくされた人物である。亡くなる直前にイスラエルで彼の功績が認められ、彼のことが有名になるが、スイス政府から公式謝罪があり無罪となったのは、時すでに遅い1994年。実はこの彼こそ、おらが村Auの住人であった。彼の後世は貧しく、Auでひっそりと暮らしていたようだ。(参考:www.paul-grueninger.ch)
余談になるが、意外にもAuには彼をはじめ、他にも有名人にまつわる話がある。ご存知の方は多いと思うが少し紹介したい。まず、アカデミー助演女優賞受賞者でもあるハリウッド女優Renée Zellwegerの父はなんと、おらが村Auの出身である。
次に、サッカーの元スイス代表(当時ゴールキーパーかつキャプテン)J.Stiel氏は、現在おらが村Auの住民だ。何も無い小さな村だと思いきや、本当は魅力ある村なのかも知れない。ちなみに(おまけ)テニス界の王者Roger Federerの父は、おらが村Auの隣村(残念)Berneckの出身である。
これらの話題は、地元の新聞記事でも時折紹介されている。案外、ラインタール族はミーハーなのかも知れない。(私同様に。笑)というより、ラインタールの土壌には偉大な人物を生み出す何かが隠されているのだろうか?!
最後に一言。Auには12年も住んでいるのに、村については恥ずかしながら漠然とした知識しかなかった。住みよい村だとは実感していたが、今回色々と学べたおかげで、おらが村Auの住民であることに誇りを持てた。OSNの皆様に感謝したい。
ウンターサンダー真紀子
5.大使館巡回サービス見聞記
今年最初の領事巡回サービスは、
3月19日(水)、サンクトガーレン駅構内のミグロ Klubschuleで行われました。久木田領事/クランファーさんコンビから、村上領事/クゥーン(Kueng)さんコンビに変わりましたが、フレンドリーな応接態度はそのまま継続されています。
「東スイスのみなさんは、とても明るくて、仲がよさそうで、暖かい感じ、、」とクーンさん。スイス在住17年、大使館にはまだ1年5ヶ月の勤務だそうですが、明るくて頼りになりそうな日本人女性です。
「皆さんには、巡回サービスでどれだけ助けられているか感謝されました。また来てくれないと、とても困ります、と言われます」と、職務を忠実に果たしておられる美男の村上領事。サービスを利用される方の感謝の言葉に、とても励まされているようでした。
この日の利用者は18名。少なからずの日本人がこのサービスを利用いたしまた。3時45分となり、そろそろ次のリヒテンシュタインに移動するために片付けを始めようとしたところ、やはり東スイスで10年コックをされているというTさんが、茶髪にかっこ良いいでたちで飛び込んでこられました。「住所変更をしたいんですけれど、、」とTさん。「選挙人登録も出来ますが、、、」と村上さん。巡回サービスが、政府の節約政策のなかで継続されるには、利用する日本人の数が多いほどよいのは言うに及ばず、選挙人登録の数がものを言うそうです。「僕、選挙したいけれど、新聞は読まないし、インターネットもみないので、どの政党にいれればいんでしょうか?」と大きな目を開いて尋ねるTさん。村上さん、どう返事していいか分からず目を白黒。
”いやはや、楽しい方もいらしゃる、、”と、ほくそ笑みながら巡回サービス会場を後にして、駅近くのPoststrasseにあるアジア食材店で、今夜の献立”しゃぶしゃぶ”のためのえのき茸を買いにいく私でした。次の巡回サービスは6月にあるそうです。みなさん、大いに利用されることをお勧めします。 Aさんから
村上領事執筆編集の「領事マガジン6号」が届いておりますので、添付いたします。ますますカラフルに楽しくなり、特技?のダジャレもしばしば登場いたします。余りに凝った作りなので、肝心の職務がおろそかにならなければ、、と心配するほどです。お読みになって感想や、要望を是非村上領事までお寄せになってください。
6.我が家のレシピ
今月は、ケラー ゆかりさんのキッチンから、ハンガリー料理のご紹介です。
ブログではカテゴリ<我が家のレシピ>にてご覧ください。
7.ちょっと聞かせて!お知恵拝借
この信じられない様な陽気が続く日々、 主人は春休み返上で仕事。私は一人で 子供達と休みを過ごすことになり あまりにも 天気が良いので出かけたいと思ったものの、いざ何処へ?
そこで皆さんのお知恵拝借。
近場で子供連れでも楽しく安全な行楽場所や施設, 知っていたら教えてください。
ちなみに 私は お兄ちゃんたちの希望で 2回 Amriswil Sport+Freizeitanlage 1001 (www.sport1001.ch)にボーリングに行きました。秋の ボーリング大会に備えて練習も兼ねて。でも スコアーを見ると参加すべきかどうか 考えてしまいました。
末っ子の為には Arth-Goldau (www.tierpark.ch)にある Tierparkへ行ってきました。すばらしい天気の為 とても賑わってました。ここは 鹿が 園内に放し飼いにされていて 餌を あげられるのですが 入園者が多かったその日の午後、鹿たちはもうお腹いっぱいと言う感じで、私の子供たちが差し出す餌にはあまり感心を示さず、日陰に横たわっていました。 H.O.さんより
お勧めスポットをご存知の方、お知恵を貸してください。 また会員の皆さんからの、「こんな時はどうしてるの?」、「こんなことしたい、知りたいけど、どこにコンタクトしたらいいの?」、「こんなもの探してます、どこで入手できるの?」などの質問、疑問もお寄せ下さい。 投稿は 事務局 junkunz@bluewin.ch まで。
8.今月のドイツ語慣用句
Schmetterlinge im Bauch
一ヵ月半に渡るイタリアでの料理研修を終え、すっかりイタリアに魅了されて帰宅した私。大人になってからこんなにすばらしい体験は初めて!と興奮して語る私は、きっとこぼれんばかりの笑顔だったのでしょう。主人に、「Du hast Schmetterlinge in Bauch !」 と言われました。 とてもわくわくする特別な、胸が躍る気持ちを指し、特に恋愛初期のときめきを表すときに使われるようですが、ドイツ語にしては?しゃれた言い回しだと感心したものです。あれから数年が経ち、私のちょうちょは飛び回らなくなってしまいましたが、この春の、あまりに美しい菜の花畑の輝く黄色にふと思い出しました。 Kunz 潤 記
9.今月のジョーク
金髪女性(Blondine)は よくおばかさんの代名詞で 使われますが そんな Blondineジョークを一つ。
Was macht eine Blondine um die Tomaten zum Erroten zu bringen?
Sie zieht sich aus.
Bitte, lachen! Ha,ha,ha.
サンクトガーレン市の露店がならぶMarktplatzの西(駅の方向)端の石段を登るとピザやソーセージを売る露店がありますが、その左手(南)の建物の角にKaffee Zentrumという目立たない喫茶店があります。長くサンクトガーレン近くに住んでいて私もこの喫茶店の存在を知りませんでしたが、 市場での買い物帰りに 看板を見て妻と寄ってみました。
入って目にはいったのは実に沢山の種類の新聞の新聞雑誌、長居歓迎という雰囲気なのです。人の良さそうなはげ頭のウエーターさんにコーヒーを注文しました。カフェやレストランに入ってお冷やが出てくることは、スイスではまず考えられませんが、ここはなんと日本やウイーンみたいに、コーヒーにお冷やが添えられており、さらに嬉しいことに、私達の大好物のチョコレートが2つ、フレッシュも2個添えられているではありませんか。(美味しいコーヒーはこれで4フラン)!これで、おしぼりでもついていれば、日本の喫茶店です。
もっと、嬉しかったのは、昼間の比較的暇な時間帯であったからでしょうが、90才に近いと思われる老婆に、そのウエイターさんが雑誌からニュースやジョークそして詩を朗読してあげているのを見たときです。気持ちのよい接客態度や、高齢者に優しく接して時間をとっている姿をみて、効率や利潤第一主義が闊歩する今日のスイスにあって、こんな店が存在しているのは奇跡にも思えてきました。私と妻は、春の日差しのように心がほんわりと暖かくなり、勇気をいただいた思いでこの店を去りました。
近年、経験することがなかった本格的な百花撩乱の春を迎えておりますが、OSN会員の皆様においても、思い存分戸外で生活を思い存分お過ごしのことと想像しております。ここ数日は、春というより真夏といっていいほどの高温が続いて、折角の好天にも関わらず、自然のなかでのバーベキューは禁止されてしまったのは残念ですが、、。
東スイスの会員のみなさまも、生命感の躍動する、今年の希有な春を心行くまでお楽しみいただき、事故や病より守られるお幸せな日々をお祈りしております。
東スイスねっとわーく代表 松林幸二郎
Kaffee Zentrumの開店時間:火曜日から土曜日まで、朝7時から夕18時まで
OSNニュースレターもくじ
1.第4回OSNピクニックのお知らせ
2.ONSらいぶらいから、本のご紹介
3.私のお気に入りサイト
4.おらが村紹介
5.大使館巡回サービス見聞記
6.我が家のレシピ
7.ちょっと聞かせて!お知恵拝借
8.今月のドイツ語慣用句
9.今月のジョーク
1.第4回OSNピクニックのお知らせ
初夏の爽やかな一日を湖岸で楽しく過ごしましょう。今年度はおととしのピクニックと同じ、ErmatingenのStrandbadです。恒例となったすいか割りをはじめ、わくわくするゲームを企画中。Badiには、BBQ、サッカー場(芝生)、幼児用プール、ビーチバレーボール、ピンポン台、更衣室、トイレ、キオスク、駐車場と、設備も整っているのでご家族そろってお出かけください。
場所 Ermatingen(TG) Strandbad
日時 6月17日(日) 12時 Grillplatz集合、
雨天の場合24日(日)に延期
入場料 大人4フラン、子供(16歳まで)2フラン、未就学児 無料
※グリルするもの、飲み物、おやつなどはご持参ください。
申し込み、問い合わせはメールまたは電話にて
事務局 クンツ潤 まで。 junkunz@bluewin.ch
電話 071 664 32 52 (6月10日締め切り)
2.OSNらいぶらりから、本のご紹介
『赤十字巡礼』 岸井敏著
赤十字の生みの親、アンリ・デュナンのの生涯を、ジュネーブ在住の牧師、岸井敏氏が自ら撮った240枚の写真でまざまざと蘇らせた写真集が、この本です。生みの親ではあっても事業に失敗した彼は社会的生命をたたれ、5人委員会(赤十字の育ての親)にも絶縁され、故郷をはなれたあと、貧困と病に打ちのめされた無残な姿で20年後スイス東北の静かな湯治場ハイデンにあらわれた。。。まさに『巡礼』と感じで、デュナンの足跡をビジュアルにたどることができます。
『クレーの天使』 イングリッド・リーデル著
死を目前にしたクレーが自分の魂の変容を天使の絵とし、それをユング派分析家の著者が読み解いた本です。著者は絵を、楽譜を演奏する音楽家のように文字として読者の目に触れる形に書き表し、同時に、自分の内面からの音色も奏でているわけなんですね。ゆっくり絵と対話しながら読んだほうがいい本です。自分の中の天使を発掘したい人に。
『スイス探訪』 國松孝次著
99年から3年間スイス大使を勤めた國松さんは、93年 オーム事件中に狙撃され一命を取り留められた元警察庁長官。その飾らぬ暖かな人柄、斬新なアイデアを実現に移す行動力、その旺盛なる知的好奇心、、で、スイス在任中、多くの人々を魅了した。國松さんのような方が日本のリーダーにもう少しいてくれたら、日本も尊敬される国になっていたろうと思う。その短い在任中、好奇心にものを言わせてスイス中を歩き、見、直に体験されたことを見事な一冊の本にされた。「したたかなスイス人のしなやかな生き方には多いに学ぶところがある」と國松さん。永くスイスに住む人でさえ知らなかったスイスとスイス人を実に巧みに描きだしてくれた、スイス在住の日本人にとっても必読書といえる。
OSNらいぶらりは、次世代に残したい文化遺産としての本、スイス在住著者による書物並びスイスに関する本、スイスでの生活の役に立つ本などを中心に集め、会員の皆様に貸し出しています。どうぞご利用ください。
貸し出し期間一ヶ月
貸し出し方法郵送、または手渡し
貸し出し料 1フラン(ただし郵送の場合のみ手数料として)
所蔵、および貸し出し申し込み先 事務局 クンツ潤 junkunz@bluewin.ch
OSNらいぶらり所蔵書一覧
私のアッペンツェラーランド リトグラフ作品集 松林 幸二郎
スイス探訪 (文庫本) 国松 孝次
スイス探訪 (ハードカバー)
ブランド王国 スイスの秘密 磯山 友幸
武器を持たない戦士たち 国際赤十字 H.M.エンツェンスベルガー
黒いスイス 福原 直樹
赤十字巡礼 岸井 敏
裸足のコスモポリタン 長坂 道子
クレーの天使 変容する魂 イングリット・リーデル著、三宅桂子訳
スイスからのメッセージ 新装版 スイス日本ライフスタイル研究会
わかるスイスの年金制度 スイス日本ライフスタイル研究会
スイス法律入門(CDローム) クリスティアン シューマッハ
スイス 花の旅 中塚 裕
クリスマスってなあに? らんぱると・あつこ訳
アンディ あなたへ あつこ レダー
3.私のお気に入りサイト
*小さいお子さんをおもちのおかあさんに耳寄りなサイトがあります。
「日本語教育はあくまでこどもとのコミュニケーションを 豊かにするためのもの」
「だからたのしく」という主旨でスイス在住のおかあさんが作られたサイトです。
日本語教材をプリントアウトできます。是非おためしください。Yさんより
http://www6.plala.or.jp/MYJAPAN/nihongo.htm
4.おらが村紹介 AU (St.Gallen州)
「どこの村に住んでいるの?」と尋ねられたら、答える代わりに相手の腕をつねってあげればそれでよい。なぜなら相手は大概「アウッ!(Au)」と自分で答えてしまうだろうから。- おらが村ならではのジョークだ。今回はそんな「痛い」いや「意外」な?おらが村「Au」を紹介したい。
Au は自然豊かなMittelrheintalの中心(St.MargrethenとHeerbruggの間)に位置し、オーストリア(Lustenau)との国境にあたる、人口3400人程の小さな村だ。但し、我がGemeindeは、隣村のHeerbruggを管轄に入れており、総合人口約6600人(外国人33%)を擁するひとつのGemeinde Au-Heerbruggとして成り立っている。その昔、近隣村のWidnauと共にLustenau(A)の支配下におかれていたが、1805年に独立。2005年の夏にはGemeinde成立200周年記念がAuで盛大に行われた。
Auには小さなSBBの駅があり、施設は多目的体育館(増築計画決定)や老人ホーム、他にサッカー場、テニスコートなどがある。クラブ活動が盛んで、スポーツクラブをはじめ、サッカー、テニス、ブラスバンドなど50以上ものクラブ(Verein)が存在するバイタリティにあふれた村である。
村の店舗は個人商店が主で、スーパーはDennerが一店舗あるのみだ。だが幸い四方八方の近隣村にショッピングセンター(Rheinpark)やMigros、Coop、Manorなどの大型店がいくつもあるので買い物には困らない。オーストリアへ買い物や食事に出かける住民も多い。私もその一人だ。Auにはレストランが10軒以上もあり、地元では特に「Burg」(Tel:071 744 1133)や「Engel」(Tel:071 744 1133)など人気が高いようだ。実際に美味しい。
催し物はHeerbruggで月に一度、小規模ではあるがMarkt(蚤の市)があり、二年ごとにRhEMA(ラインタール版OLMA)が開催される。
これといった特徴が無いようなAuだが交通の便は良く、高速道路の出入り口がある為St.Gallenまで30Km、Bregenz(A)まで15Km, Lindau(D)まで25Kmと何処へ行くのにも便利だ。又、ライン川沿いには自転車専用道路が設置され、気軽に自然を楽しみながらサイクリングが出来る。(オーストリアのボーデン湖畔周辺へのコースはオススメ)このように立地条件に恵まれているAu-Heerbruggは住民、旅行者のみならず、産業や商業地帯としても注目されている。
現にライン川付近には工場(Auの包装梱包資材製造Model社やHeerbruggの金属加工会社SFS社など)が建ち並び、この辺り一帯は隣接するWidnauの工場を含めラインタールの主な産業地帯となっている。ちなみにオーストリア(Vorarlberg地方)から国境を越えてAu-Heerbrugg地域に出勤する労働者の数は1000人以上にのぼるそうだ。
国境で思い出したが、皆さんはPaul Grüninger(1891-1972)という人物をご存知だろうか?彼は警部司令官だった第二次世界大戦中当時、オーストリアやドイツからスイスへの逃亡を試みた何百人(数千人ともいわれる)ものユダヤ人を助けた事で解雇された上、罪に問われ苦渋の人生を余儀なくされた人物である。亡くなる直前にイスラエルで彼の功績が認められ、彼のことが有名になるが、スイス政府から公式謝罪があり無罪となったのは、時すでに遅い1994年。実はこの彼こそ、おらが村Auの住人であった。彼の後世は貧しく、Auでひっそりと暮らしていたようだ。(参考:www.paul-grueninger.ch)
余談になるが、意外にもAuには彼をはじめ、他にも有名人にまつわる話がある。ご存知の方は多いと思うが少し紹介したい。まず、アカデミー助演女優賞受賞者でもあるハリウッド女優Renée Zellwegerの父はなんと、おらが村Auの出身である。
次に、サッカーの元スイス代表(当時ゴールキーパーかつキャプテン)J.Stiel氏は、現在おらが村Auの住民だ。何も無い小さな村だと思いきや、本当は魅力ある村なのかも知れない。ちなみに(おまけ)テニス界の王者Roger Federerの父は、おらが村Auの隣村(残念)Berneckの出身である。
これらの話題は、地元の新聞記事でも時折紹介されている。案外、ラインタール族はミーハーなのかも知れない。(私同様に。笑)というより、ラインタールの土壌には偉大な人物を生み出す何かが隠されているのだろうか?!
最後に一言。Auには12年も住んでいるのに、村については恥ずかしながら漠然とした知識しかなかった。住みよい村だとは実感していたが、今回色々と学べたおかげで、おらが村Auの住民であることに誇りを持てた。OSNの皆様に感謝したい。
ウンターサンダー真紀子
5.大使館巡回サービス見聞記
今年最初の領事巡回サービスは、
3月19日(水)、サンクトガーレン駅構内のミグロ Klubschuleで行われました。久木田領事/クランファーさんコンビから、村上領事/クゥーン(Kueng)さんコンビに変わりましたが、フレンドリーな応接態度はそのまま継続されています。
「東スイスのみなさんは、とても明るくて、仲がよさそうで、暖かい感じ、、」とクーンさん。スイス在住17年、大使館にはまだ1年5ヶ月の勤務だそうですが、明るくて頼りになりそうな日本人女性です。
「皆さんには、巡回サービスでどれだけ助けられているか感謝されました。また来てくれないと、とても困ります、と言われます」と、職務を忠実に果たしておられる美男の村上領事。サービスを利用される方の感謝の言葉に、とても励まされているようでした。
この日の利用者は18名。少なからずの日本人がこのサービスを利用いたしまた。3時45分となり、そろそろ次のリヒテンシュタインに移動するために片付けを始めようとしたところ、やはり東スイスで10年コックをされているというTさんが、茶髪にかっこ良いいでたちで飛び込んでこられました。「住所変更をしたいんですけれど、、」とTさん。「選挙人登録も出来ますが、、、」と村上さん。巡回サービスが、政府の節約政策のなかで継続されるには、利用する日本人の数が多いほどよいのは言うに及ばず、選挙人登録の数がものを言うそうです。「僕、選挙したいけれど、新聞は読まないし、インターネットもみないので、どの政党にいれればいんでしょうか?」と大きな目を開いて尋ねるTさん。村上さん、どう返事していいか分からず目を白黒。
”いやはや、楽しい方もいらしゃる、、”と、ほくそ笑みながら巡回サービス会場を後にして、駅近くのPoststrasseにあるアジア食材店で、今夜の献立”しゃぶしゃぶ”のためのえのき茸を買いにいく私でした。次の巡回サービスは6月にあるそうです。みなさん、大いに利用されることをお勧めします。 Aさんから
村上領事執筆編集の「領事マガジン6号」が届いておりますので、添付いたします。ますますカラフルに楽しくなり、特技?のダジャレもしばしば登場いたします。余りに凝った作りなので、肝心の職務がおろそかにならなければ、、と心配するほどです。お読みになって感想や、要望を是非村上領事までお寄せになってください。
6.我が家のレシピ
今月は、ケラー ゆかりさんのキッチンから、ハンガリー料理のご紹介です。
ブログではカテゴリ<我が家のレシピ>にてご覧ください。
7.ちょっと聞かせて!お知恵拝借
この信じられない様な陽気が続く日々、 主人は春休み返上で仕事。私は一人で 子供達と休みを過ごすことになり あまりにも 天気が良いので出かけたいと思ったものの、いざ何処へ?
そこで皆さんのお知恵拝借。
近場で子供連れでも楽しく安全な行楽場所や施設, 知っていたら教えてください。
ちなみに 私は お兄ちゃんたちの希望で 2回 Amriswil Sport+Freizeitanlage 1001 (www.sport1001.ch)にボーリングに行きました。秋の ボーリング大会に備えて練習も兼ねて。でも スコアーを見ると参加すべきかどうか 考えてしまいました。
末っ子の為には Arth-Goldau (www.tierpark.ch)にある Tierparkへ行ってきました。すばらしい天気の為 とても賑わってました。ここは 鹿が 園内に放し飼いにされていて 餌を あげられるのですが 入園者が多かったその日の午後、鹿たちはもうお腹いっぱいと言う感じで、私の子供たちが差し出す餌にはあまり感心を示さず、日陰に横たわっていました。 H.O.さんより
お勧めスポットをご存知の方、お知恵を貸してください。 また会員の皆さんからの、「こんな時はどうしてるの?」、「こんなことしたい、知りたいけど、どこにコンタクトしたらいいの?」、「こんなもの探してます、どこで入手できるの?」などの質問、疑問もお寄せ下さい。 投稿は 事務局 junkunz@bluewin.ch まで。
8.今月のドイツ語慣用句
Schmetterlinge im Bauch
一ヵ月半に渡るイタリアでの料理研修を終え、すっかりイタリアに魅了されて帰宅した私。大人になってからこんなにすばらしい体験は初めて!と興奮して語る私は、きっとこぼれんばかりの笑顔だったのでしょう。主人に、「Du hast Schmetterlinge in Bauch !」 と言われました。 とてもわくわくする特別な、胸が躍る気持ちを指し、特に恋愛初期のときめきを表すときに使われるようですが、ドイツ語にしては?しゃれた言い回しだと感心したものです。あれから数年が経ち、私のちょうちょは飛び回らなくなってしまいましたが、この春の、あまりに美しい菜の花畑の輝く黄色にふと思い出しました。 Kunz 潤 記
9.今月のジョーク
金髪女性(Blondine)は よくおばかさんの代名詞で 使われますが そんな Blondineジョークを一つ。
Was macht eine Blondine um die Tomaten zum Erroten zu bringen?
Sie zieht sich aus.
Bitte, lachen! Ha,ha,ha.
by os-net
| 2007-05-01 23:47
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