2006年 12月 29日
OSNニュースレター 52号 |
2006年12月29日発行
私の3月からの勤務先“グロスファミリー”に、障害が重くて外の作業所に行けない
40才なかばのHさんがいます。7、8年前まで片方の目はまだ10%弱の視力が残っていましたが、現在はすっかり全盲になっています。20年ほど前からHさんには年に一、二度会っていましたので,まだ黒い髪の若い私のイメージが彼の脳裏には残っているものと想像されます。私が“やぎ工房”を出発させて、余程気分が優れない限り、車椅子で工房に働きにきますが、それまでは全盲故、なす術をしらず、一日中虚空を眺めている生活だったとのことです。
Hさんの仲間の6人のうち5人は、ハンディキャップを背負いながらも外の作業所,工場に毎日出て行きますから、ポツねんと残されてしまう全盲の彼の寂しさはいかほどだったことでしょう。そのHさんが、クリスマス前に高さ1mのKugelbahnを半年かかって完成させました。何百個の木片に 卓上ドリル機で 三つ穴をあけ、ペーパーをかけ、木片を一つずつ中央の木棒の差し込んでいく、盲目の彼にとっては気の遠くなるような作業ですが、完成させたときの彼の 得意満面 の 笑顔に、私の心はどれほど喜びに満ちたことでしょう。重い障害の故、何も作れぬが故、片隅に追いやられていたHさんにスポットライトが当たった瞬間で、ファミリー構成員の偽りのない賞賛のことばは、彼に自信と存在価値を与えてくれたに違いありません。
“Hascht mi gern?”
“私が好きかい?”
勤務しはじめて10ヶ月もたつのに、一日に幾度も私に尋ねる言葉です。自他傷癖があって、除け者にされ、何十年を孤独と苦しみのなかに、そして今は暗闇に生きてきた彼にとって“うん、勿論、大好きだよ“ということばほど重く大切なものはないのです。しかし、これは、なにも障害をもったHさんにのみ必要な言葉でなく、競争社会にあって孤独といわれる現代人全てがこころから欲している言葉ではないでしょうか?
Hさんにあうと、心に浮かぶメロディーがあります。韓国に生まれ、韓国人なら誰でも知っている、それは美しいメロディーにのった歌詞です。この歌を掲載して、今年最後のご挨拶とさせていただきます。
来るべき年が、OSNの会員のみなさんにとって、希望に満ちた素晴らしい年でありますことを祈りて、、。 東スイスねっとわーく代表 松林幸二郎
きみは 愛されるため うまれた
きみの生涯は 愛でみちている(x2)
*永遠につづく 愛はいつでも
悲しみいやし 慰める
ありのままの きみの笑顔
どれほどおおきな よろこびでしょう*
きみは愛されるため うまれた
いまもその愛うけている(x2)
きみは愛されるために うまれた
きみの生涯は 愛でみちている
*くりかえし
なにをするため 生きるかでなく
なにかするため 生かさされている
だれのために 生きるかでなく
愛されるため 生かされている
きみは愛されるため うまれた
きみの生涯は 愛でみちている
OSNニュースレターもくじ
1.第5回OSN新年会のお知らせ、
参加申込について
2.第5回 OSN工房開催のお知らせ
3.領事マガジン 第2号
4.バロックコンサートのお知らせ
5.「ベアテの贈り物」上映案内
6.ウスター日本人学校からのお知らせ
7.今月のドイツ語 諺、慣用句、
決まり文句。
8.特別寄稿 冬の風物詩 Ermatingen
9.我が家のレシピ 京風お好み焼き
10.心暖まるエピソード
1.第5回OSN新年会のお知らせ、ならびに参加申込について
来年で第5回を数える恒例OSN新年会は、毎年参加者が増え、年始のOSN最大の行事として定着してまいりました。これまで出席されたことのない会員の皆様にもぜひ参加され、この楽しさを味わって下さりますように、もう一度案内させていただきます。
締め切りは1月7日までですので、お早めにお申し込みください。
日時 : 2006年1月21日(日) 14時から17時半まで
受付は13時半から始めますので、お早めにお越しになって
歓談をお楽しみください。
会場 : Rorschacherstrasse 107、 St.Gallen Kantonsspitalの側
会費 : 単身 15フラン、夫婦 25フラン、15才以下の子供 無料
(尚、会費は会場費及び飲み物代にあてられます。)
持ち物 : 例年通り、参加者持ち寄りビュッフェを設けます。軽食(おにぎり 、 サンドウィッチ、おつまみなど)、またはデザートをお持ちくだされば幸いです(会場はこの建物の最上階、入り口は裏側です)
催し物 : 大人も子供も日本人もスイス人も楽しめるゲーム!
トンボラ:トンボラには趣旨を理解していただいた企業や商店から、景品が続々到着しておりますので、期待してください。
今年のトンボラの売り上げの半分はパキスタン 地震による深刻な被害と、寒さとの戦いにおかれているパキスタン北部の被災地 へ邦人スタッフ派遣を送っている日本国際飢餓対策機構に送金され、半分は会費無料のOSNの運営費に充てられました。また、新年会に参加されない会員の寄付も 使途を伝えていただき随時受け付けます。
和菓子コーナー:ケアチームジャパンのバザーや日本人同好会の新年会などでもおなじみのイェーガー知代さんが手作り和菓子のお店をだしてくださいます。
また、 参加者による出し物、歌、楽器演奏、手品等を募集しております。
出欠のご返事は1月7日までに事務局まで。このお知らせが届いているかの確認のため、欠席の場合でも必ずお返事をくださるようお願いします。
OSN事務局: Yukiko Kawahara Benincasa
2.第5回 OSN工房開催のお知らせ
インド料理とインド伝統楽器タブラの夕べ
インドの伝統打楽器、タブラ奏者でベルン在住のKlatt浩子さんをお招きして、
家庭で簡単にできる本格インドカレーをはじめ、本場のインド料理を教えていただきます。
インド在住経験もおありの浩子さんを囲んで、神秘のベールの向こう側のお話も伺いたいと思っています。食後には特別タブラ演奏会。心惹きつける独特な音色と、インド音楽に造詣の深い浩子さんのトークをお楽しみいただきます。
日時07年3月3日 土曜日 午後3時~
場所Kunz 潤 自宅
Schönhaldenstrasse 21
8272 Ermatingen
参加費50フラン (料理講習と演奏会)
定員10名(定員になり次第締め切り)
申し込み、問い合わせ先 クンツ 潤
3.領事マガジン第2号発行のお知らせ
日本大使館より、12月28日に “領事マガジン“第2号が送付されてきましたので、添付書類にてお読みになってください。第2号は、旅行者ならびに在留邦人には重要極まりない旅券についてです。
ブログではこちらをクリックしてご覧ください。
4.バロックコンサートのお知らせ
OSN会員のチェンバロ奏者、山崎まこさんが演奏される”Konzert am Dreikönigs-
Sontag” が、1月7日 17時より Kirche Märstetten, TG にて催されます.ヘンデル、テレマン、バッハといったバロック音楽の巨匠による真珠のように美しくきらめく作品をお楽しみください。Eintritt frei, Kollekt
5.「ベアテの贈り物」上映案内
2006年の春以来、ジュネーヴ、バーゼル、チューリッヒと上映されてきた『ベアテの贈りもの』(2006年度芸術選奨、文部科学大臣賞受賞作品)が、いよいよスイスの首都ベルンで上映されることになりました。是非ともこの機会にご覧下さい。
『ベアテの贈りもの』は、戦後日本の憲法成立過程で第14条(人権条項)と第24条(男女平等条項)の成立に大きな役割を果たしたベアテ・シロタ・ゴードンさんを紹介するドキュメント映画です。ベアテさんの伝記と言うだけでなく、ベアテさんからの贈りものを日本の女性たちはどのようにして実質的に活用してきたのか、その女性たちの姿を映像化したのが、このドキュメンタリーです。
ベアテの贈りもの』日本語原語版、ドイツ語字幕スーパー
日時:2007年2月17日(土)14時〜(上映時間:92分)
場所:Kino Kunstmuseum Bern
Hodlerstrasse 8, 3000 Bern 7
http://www.kinokunstmuseum.ch/
入場無料(必要経費をカバーするために皆様からの寄付をお願いします)
行き方:ベルン駅から、Neuengasseの出口を出て、Genfergasseを左に曲がります。その後、Hodlerstrasse
まで、まっすぐ進んだ突き当たりにKunstmuseumがあります。Kunstmuseumの右側50 m程のところにKino 入り口に降りる階段があります。駅から歩いて10分弱。
「ベアテの贈り物」ベルン上映実行委員会(代表:Raass由理)
共催:ケルン日本文化会館(ドイツ)
問い合わせ:『グリエツィ』編集部
Tel/Fax 041 870 27 28
E-mail : ap.nojima@bluewin.ch
解説:
このドキュメンタリーフィルムは、ベアテ・シロタ・ゴードンが、ピアニストであった亡父レオ・シロタのレコードを岩手県に訪ねて行くところから始まる。ベアテこそが、男女平等を定めた日本国憲法24条の生みの親だった。戦前の日本で育ち、日本女性の抱える様々な苦しみを知り尽くしていた彼女は、第二次大戦後の憲法起草委員会のメンバーとして弱冠22歳でこの歴史的に重要な法案を起草したのだ。にもかかわらず24条は歓迎され実施されるにはほど遠かった。
映画は、日本の女性が厳しい環境と無理解のもとで「ベアテからの贈りもの」を実現させるための歩みへと流れを変えていく。大声でウーマンリブを叫ぶこともなく、着実に実績を重ねることに生きた女性たちの姿が浮き彫りにされると共に、記録フィルムとインタビューで構成された、女性たちのひとつひとつの歩みとメッセージがゆっくりと確実に、現代に生きる私たちへと受け継がれていく――
若い方々にも見ていただきたい映画です。 どうぞ知人・友人にも声をかけてお越し下さい。
6.ウスター日本人学校からのお知らせ
現在OSN会員でも4名(小学部4年2名、同2年1名、幼稚部1名)の子供たちが、遠路、毎週ウスターの日本人学校に通い、日本語の習得に勤しんでいます。近々新入園、入学募集説明会、および公開授業がありますので、興味がおありの方はご参加ください。
補習校と全日制の合同学校説明会
来年4月からの入学募集説明会が行われます。授業参観ができますので、お子様連れでお出かけください。日本人学校補習校または全日制に入園、入学希望者、また興味をお持ちの方が対象です。
なお、入園、入学の申し込みは、1月27日から2月20日までです。
2007年1月27日(土曜日)
国際部,小学部11:00 – 11:50
幼稚部13:00 – 14:20
公開授業日
すべての学年の授業参観、学校の設備など自由に見学できます。
2月3日
幼稚部、小・中学部14:00 – 17:55
日本人学校の公式サイト http://mypage.bluewin.ch/jszurich/
Kunz記
7.今月のドイツ語 諺、慣用句、決まり文句。
jemanden auf die Palme bringen = jemanden in Wut bringen
夕食後 杏奈の歩行練習で外にいた時 隣の家から 奥さんが 子供をしかりつけている大声が聞こえてきた。
そう言えば 旦那さんは アメリカへ一週間出張中。 一人で子供三人 大変だなと 思っていたら 、最後 奥さんのぎゃー!!!!という怒り爆発のお叫びと ドアをバタンと閉める大きな音がして静かになった。
後で その話を夫にすると "So so hat David sie auf die Palme gebracht. "。
そう 子供は お母さんを激怒させたらしい。
8.特別寄稿 クンツ潤
冬の風物詩 Ermatingen
GangfischとGangfischschiessen
Gangfischschiessen
毎年12月の第2週末、私の住むUntersee湖畔の小さな村Ermatingenでは、ライフルを担いだ男達が村を闊歩する。スイス国内で冬季最大の射撃大会、Gangfischschiessenが行われるからだ。彼らのお目当ては射撃競技だけではなく、その独特な賞品、Gangfischの燻製にもある。
1937年、当時のWeinfelden射撃クラブ会長が、古巣Ermatingen射撃クラブに、ThurtalからUntersee間の射撃仲間の友好を深めるべき親睦射撃大会-モットー 特産のGangfischとSylvernerwien(地白ワイン)を囲んで和気あいあいと-の開催を提案、Weinfelden、Bussnang、Amlikonから参加者を得て、12月に第一回大会が催された。初回から賞品はGangfischと定められ、それがそのまま大会の名前にもなった。
戦後参加者の輪が広がり、今日では全国から2,500人近い射撃ファンが集まる。70年経った現在も当初の伝統は受け継がれ、射撃の腕を揮った後は、賞品のGangfischと白ワインで仲間と楽しく過ごす人々で、この日ばかりは村の人口が倍に膨らみ、6件あるレストランはどこも大賑わいだ。http://www.gangfischschiessen.ch/
Gangfisch
さてこのGangfisch、
ボーデン湖で捕獲される魚の大半を占めるFelchenの仲間。通常は水中かなり深いところに生息しており網に引っかからない。それが11月になると産卵のためErmatingen対岸のRaichnau島(世界遺産のひとつ)沖の浅瀬に上がってくる。 おなかに卵のいっぱい詰まったGangfischは、開かず丸ごと、低温で燻される。
まず大量の塩に漬けられた魚を串にさし、このためだけに作られた特別な小さな燻製小屋にぶらさげ、一昼夜樫の焚き木で燻る。この間最適な環境が保たれるよう、昼夜問わず2時間おきの火加減のコントロールなど、細心の注意を要する。内臓がついたままの魚を低温で燻って仕上げるのだからデリケートだ。
湖に網を張って魚を捕まえるところから、仕上がった燻製を店頭に並べるまで、いっさい機械を使わずすべて手作業。そこには計り知れない時間と労力が費やされている。それを一手に担っているのは、村の漁師で魚屋オーナーのWolfgang Ribiさん。「大変ですね。」と労うと、「塩加減、火加減、時間みんな勘、ホビーだよ」と笑ったが、これぞ長年湖で仕事をし、自然とともに生き、自然を愛する職人の業と、伝統を受け継ぎ守っていこうとする情熱あっての特産品の他ならない。
前記のとおり、Gangfischschiessenの賞品はGangfischとなっているが、なにせ自然のこと、産卵時期が遅れ、燻製の仕上がりが大会に間に合わない年もある。そのときは、腹をひらいて通常の方法で燻されたFelchenの燻製で代用される。
Felchenも12月は産卵期。ErmatingenではこのFelchenの卵も季節の目玉。レストランではErmatingenキャビアと称して、スモークせず生のまま軽く調味されたものがメニューに登場する。村の魚屋では燻ったものが売られ、どちらもバターを塗ったトーストにのせていただく。オレンジ色で、とび子を少し大きくしたようなErmatingenキャビアは、ご本家本場のキャビアに劣ることない?知らざれる絶品。
スローフード
近年、発祥の国イタリアのみならず、スイスはじめヨーロッパ諸国、日本でもブームになっているスローフード運動。現在その内容は多岐に渡るが、簡約すると、伝統的な、安心な食材や食文化を守ろう、というのが主軸になっており、いくつかの特産品を守るべきものとして認定、「味の箱舟」にのせている。その選択基準に欠かせない要因を
① 品質がひいでていること。
② 原生の、あるいは特殊な地域に適応した動植物であること。地域の伝統的製法によって加工されていること。
③ 環境、社会経済、歴史から見て特殊な地域で生産されていること。
④ 小規模な作り手による、限られた生産量であること。
⑤ 現在、または将来的に消滅の危機に瀕していること。
スローフードバイブルより抜粋
とうたっている。ErmatingenのGangfischはすべての条件を満たしており、よって「味の箱舟」に乗せるべくその存在を世界中に大声で宣伝したいところであるが、それよりは地元民と、限られたものの冬の楽しみにとどめ、だが今後も伝統が途絶えることなく、次の世代にこの産物を残せるように応援、協力をするべきであろう。私は私の住む小さな村に、みんなに自慢できる特産品があることを誇りに思う。
9.我が家のレシピ 京風お好み焼き
3年半前に書いた旧いレシピを引っ張りだしてまいりました。それというのも、スイスで美味しいお好み焼きを作りたいけれど、教えてほしいというお尋ねを今もなお頂くからです。当時、営業中であった母は2年前の大水害で、全てを失い,”古都”のお好み焼きは遂に“伝説”となりましたけれど。。
続きはこちらをご覧ください。
10.心暖まるエピソード
普段、私たちがマスコミから見聞きするニュースは、心を暗くするネガティブなものが大部分なのが現実です。しかし、日常生活では、“人生っていいものだ、、と呟かせるような、小さいけれど勇気や喜びを与えてくれる出来事ってあるのではないでしょうか。そんな心あたたまるエピソードをOSN会員の皆様からもひろく募集いたします。まずは、世話人会メンバーから、そんな出来事を思い出して買い手頂きました。
最近家の子は「どらえもん」という漫画に凝っています。
先日真顔で「どらえもんが欲しいなぁ」と言うので又欲深い事でも考えているのかと思いきや、どらえもんに「どこでもドア」を出してもらいたいとの事。(因みにどこでもドアとは言葉のごとくドアでそのドアを開くとドアの向こうは行きたい場所になっています)
理由を聞くと先月私の祖母が亡くなった時に私が「こんな時でもすぐには帰れないなぁ」と言っていたのを覚えていて、ママ「どこでもドアがあるとすぐに日本に帰れるんだよ」と言いました。
自分の欲の為ではなく私のためだったのか・・・と思って嬉しくなりました。 Yさん
スイスのちいさな村に住んでいると日本ではおもいもかけないようなことに出会うものです。
幼稚園のとき、息子が手袋をおとして帰ってきました。ふたりで幼稚園までの道を探しに戻りましたが、ありませんでした。そうしたら、次の日に「友達がみつけてくれた」といってもって帰ってきたではありませんか!
クラスメートの女の子が道に落ちている手袋を見つけてひろっておいてくれたそうです。どうして彼の手袋だとすぐわかったのでしょうか。名前も書いてなかったのに。本当に、ありがとうね。 Kさん
パパが病気で寝ている時、邪魔だし風邪がうつるから寝室に入らないように言うと、子供達はそれではパパが一人で寂しいだろうとベットにたくさんの絵や写真を貼って「これで、寂しくないね」と満足そうにしていた事。
私が主人と喧嘩して、「ママが妊婦の時にはパパはすごくママを労わってくれたのに・・・・」とぼやいていたら、娘が「又ママのお腹の中に戻ってあげようか?」と真剣に言ってくれたこと・・・・
等など・・・・ 松林さんに言われて身近に結構感動することってあるものだと考えさせられました。良い機会を与えて下さって有り難うございました。 Hさん
今年2月末 耳の聞こえない娘の 人工内耳を植込む手術の為 チューリッヒキンダーシュピタルに二晩泊りました。
娘の病室の隣は 血液透析室でした。その室の前にあった 腎臓に関する雑誌の中に 小さい患者さん達の生活の様子を書いた記事がありました。二日に一度の透析。病院と学校だけの往復の日々。透析後の不調。食事制限。休暇中に旅行も出来ないなど 悲しくなるようなことが 沢山書いてありました。そして 悲しくなったその次は 自分の家族と自分が健康であることに 神様と天国で見守ってくれている私たちの先祖に感謝しました。痛い所もなく 好きな物を食べ 制限なく動ける自分の健康な体を本当にありがたいと思いました。健康が一番。皆さんの健康を心よりお祈りします。
娘の手術は無事終わり 3月末から人工内耳を作動させ始め 2、3ヶ月の割合で 調節してもらいながら 様子をみているところです。話すことはまだ できませんが 名前を呼ぶと振り向くし 息子たちが演奏する楽器に合わせて嬉々とダンスする娘を見ていると嬉しくなります。医学とコンピューターの進歩には ただただ驚くばかりです。腎臓病に対しても早くいい薬ができますようにと祈るばかりです。 Bさん
今年JALで日本から帰国の時、機内食でおそばがでました。もちろんお箸が
付いていてそのお箸が丁度子供用くらい小さくて、是非持って帰ろうと思った私は前の席に座っている主人と息子に「そばはフォークで食べてね!お箸は持って帰るから」と伝言し、もちろん隣の席の娘にもフォークで食べさせ、お箸4つを満足げにかばんにしまっていると、なんと向う三軒両隣から「私もフォークで食べましたから」とお箸が集まってくるではありませんか。恥ずかしい思い出でもありますが、未だに箸をみると思いだす良い思いででもあります。 Yさん
私の3月からの勤務先“グロスファミリー”に、障害が重くて外の作業所に行けない
40才なかばのHさんがいます。7、8年前まで片方の目はまだ10%弱の視力が残っていましたが、現在はすっかり全盲になっています。20年ほど前からHさんには年に一、二度会っていましたので,まだ黒い髪の若い私のイメージが彼の脳裏には残っているものと想像されます。私が“やぎ工房”を出発させて、余程気分が優れない限り、車椅子で工房に働きにきますが、それまでは全盲故、なす術をしらず、一日中虚空を眺めている生活だったとのことです。
Hさんの仲間の6人のうち5人は、ハンディキャップを背負いながらも外の作業所,工場に毎日出て行きますから、ポツねんと残されてしまう全盲の彼の寂しさはいかほどだったことでしょう。そのHさんが、クリスマス前に高さ1mのKugelbahnを半年かかって完成させました。何百個の木片に 卓上ドリル機で 三つ穴をあけ、ペーパーをかけ、木片を一つずつ中央の木棒の差し込んでいく、盲目の彼にとっては気の遠くなるような作業ですが、完成させたときの彼の 得意満面 の 笑顔に、私の心はどれほど喜びに満ちたことでしょう。重い障害の故、何も作れぬが故、片隅に追いやられていたHさんにスポットライトが当たった瞬間で、ファミリー構成員の偽りのない賞賛のことばは、彼に自信と存在価値を与えてくれたに違いありません。
“Hascht mi gern?”
“私が好きかい?”
勤務しはじめて10ヶ月もたつのに、一日に幾度も私に尋ねる言葉です。自他傷癖があって、除け者にされ、何十年を孤独と苦しみのなかに、そして今は暗闇に生きてきた彼にとって“うん、勿論、大好きだよ“ということばほど重く大切なものはないのです。しかし、これは、なにも障害をもったHさんにのみ必要な言葉でなく、競争社会にあって孤独といわれる現代人全てがこころから欲している言葉ではないでしょうか?
Hさんにあうと、心に浮かぶメロディーがあります。韓国に生まれ、韓国人なら誰でも知っている、それは美しいメロディーにのった歌詞です。この歌を掲載して、今年最後のご挨拶とさせていただきます。
来るべき年が、OSNの会員のみなさんにとって、希望に満ちた素晴らしい年でありますことを祈りて、、。 東スイスねっとわーく代表 松林幸二郎
きみは 愛されるため うまれた
きみの生涯は 愛でみちている(x2)
*永遠につづく 愛はいつでも
悲しみいやし 慰める
ありのままの きみの笑顔
どれほどおおきな よろこびでしょう*
きみは愛されるため うまれた
いまもその愛うけている(x2)
きみは愛されるために うまれた
きみの生涯は 愛でみちている
*くりかえし
なにをするため 生きるかでなく
なにかするため 生かさされている
だれのために 生きるかでなく
愛されるため 生かされている
きみは愛されるため うまれた
きみの生涯は 愛でみちている
OSNニュースレターもくじ
1.第5回OSN新年会のお知らせ、
参加申込について
2.第5回 OSN工房開催のお知らせ
3.領事マガジン 第2号
4.バロックコンサートのお知らせ
5.「ベアテの贈り物」上映案内
6.ウスター日本人学校からのお知らせ
7.今月のドイツ語 諺、慣用句、
決まり文句。
8.特別寄稿 冬の風物詩 Ermatingen
9.我が家のレシピ 京風お好み焼き
10.心暖まるエピソード
1.第5回OSN新年会のお知らせ、ならびに参加申込について
来年で第5回を数える恒例OSN新年会は、毎年参加者が増え、年始のOSN最大の行事として定着してまいりました。これまで出席されたことのない会員の皆様にもぜひ参加され、この楽しさを味わって下さりますように、もう一度案内させていただきます。
締め切りは1月7日までですので、お早めにお申し込みください。
日時 : 2006年1月21日(日) 14時から17時半まで
受付は13時半から始めますので、お早めにお越しになって
歓談をお楽しみください。
会場 : Rorschacherstrasse 107、 St.Gallen Kantonsspitalの側
会費 : 単身 15フラン、夫婦 25フラン、15才以下の子供 無料
(尚、会費は会場費及び飲み物代にあてられます。)
持ち物 : 例年通り、参加者持ち寄りビュッフェを設けます。軽食(おにぎり 、 サンドウィッチ、おつまみなど)、またはデザートをお持ちくだされば幸いです(会場はこの建物の最上階、入り口は裏側です)
催し物 : 大人も子供も日本人もスイス人も楽しめるゲーム!
トンボラ:トンボラには趣旨を理解していただいた企業や商店から、景品が続々到着しておりますので、期待してください。
今年のトンボラの売り上げの半分はパキスタン 地震による深刻な被害と、寒さとの戦いにおかれているパキスタン北部の被災地 へ邦人スタッフ派遣を送っている日本国際飢餓対策機構に送金され、半分は会費無料のOSNの運営費に充てられました。また、新年会に参加されない会員の寄付も 使途を伝えていただき随時受け付けます。
和菓子コーナー:ケアチームジャパンのバザーや日本人同好会の新年会などでもおなじみのイェーガー知代さんが手作り和菓子のお店をだしてくださいます。
また、 参加者による出し物、歌、楽器演奏、手品等を募集しております。
出欠のご返事は1月7日までに事務局まで。このお知らせが届いているかの確認のため、欠席の場合でも必ずお返事をくださるようお願いします。
OSN事務局: Yukiko Kawahara Benincasa
2.第5回 OSN工房開催のお知らせ
インド料理とインド伝統楽器タブラの夕べ
インドの伝統打楽器、タブラ奏者でベルン在住のKlatt浩子さんをお招きして、
家庭で簡単にできる本格インドカレーをはじめ、本場のインド料理を教えていただきます。
インド在住経験もおありの浩子さんを囲んで、神秘のベールの向こう側のお話も伺いたいと思っています。食後には特別タブラ演奏会。心惹きつける独特な音色と、インド音楽に造詣の深い浩子さんのトークをお楽しみいただきます。
日時07年3月3日 土曜日 午後3時~
場所Kunz 潤 自宅
Schönhaldenstrasse 21
8272 Ermatingen
参加費50フラン (料理講習と演奏会)
定員10名(定員になり次第締め切り)
申し込み、問い合わせ先 クンツ 潤
3.領事マガジン第2号発行のお知らせ
日本大使館より、12月28日に “領事マガジン“第2号が送付されてきましたので、添付書類にてお読みになってください。第2号は、旅行者ならびに在留邦人には重要極まりない旅券についてです。
ブログではこちらをクリックしてご覧ください。
4.バロックコンサートのお知らせ
OSN会員のチェンバロ奏者、山崎まこさんが演奏される”Konzert am Dreikönigs-
Sontag” が、1月7日 17時より Kirche Märstetten, TG にて催されます.ヘンデル、テレマン、バッハといったバロック音楽の巨匠による真珠のように美しくきらめく作品をお楽しみください。Eintritt frei, Kollekt
5.「ベアテの贈り物」上映案内
2006年の春以来、ジュネーヴ、バーゼル、チューリッヒと上映されてきた『ベアテの贈りもの』(2006年度芸術選奨、文部科学大臣賞受賞作品)が、いよいよスイスの首都ベルンで上映されることになりました。是非ともこの機会にご覧下さい。
『ベアテの贈りもの』は、戦後日本の憲法成立過程で第14条(人権条項)と第24条(男女平等条項)の成立に大きな役割を果たしたベアテ・シロタ・ゴードンさんを紹介するドキュメント映画です。ベアテさんの伝記と言うだけでなく、ベアテさんからの贈りものを日本の女性たちはどのようにして実質的に活用してきたのか、その女性たちの姿を映像化したのが、このドキュメンタリーです。
ベアテの贈りもの』日本語原語版、ドイツ語字幕スーパー
日時:2007年2月17日(土)14時〜(上映時間:92分)
場所:Kino Kunstmuseum Bern
Hodlerstrasse 8, 3000 Bern 7
http://www.kinokunstmuseum.ch/
入場無料(必要経費をカバーするために皆様からの寄付をお願いします)
行き方:ベルン駅から、Neuengasseの出口を出て、Genfergasseを左に曲がります。その後、Hodlerstrasse
まで、まっすぐ進んだ突き当たりにKunstmuseumがあります。Kunstmuseumの右側50 m程のところにKino 入り口に降りる階段があります。駅から歩いて10分弱。
「ベアテの贈り物」ベルン上映実行委員会(代表:Raass由理)
共催:ケルン日本文化会館(ドイツ)
問い合わせ:『グリエツィ』編集部
Tel/Fax 041 870 27 28
E-mail : ap.nojima@bluewin.ch
解説:
このドキュメンタリーフィルムは、ベアテ・シロタ・ゴードンが、ピアニストであった亡父レオ・シロタのレコードを岩手県に訪ねて行くところから始まる。ベアテこそが、男女平等を定めた日本国憲法24条の生みの親だった。戦前の日本で育ち、日本女性の抱える様々な苦しみを知り尽くしていた彼女は、第二次大戦後の憲法起草委員会のメンバーとして弱冠22歳でこの歴史的に重要な法案を起草したのだ。にもかかわらず24条は歓迎され実施されるにはほど遠かった。
映画は、日本の女性が厳しい環境と無理解のもとで「ベアテからの贈りもの」を実現させるための歩みへと流れを変えていく。大声でウーマンリブを叫ぶこともなく、着実に実績を重ねることに生きた女性たちの姿が浮き彫りにされると共に、記録フィルムとインタビューで構成された、女性たちのひとつひとつの歩みとメッセージがゆっくりと確実に、現代に生きる私たちへと受け継がれていく――
若い方々にも見ていただきたい映画です。 どうぞ知人・友人にも声をかけてお越し下さい。
6.ウスター日本人学校からのお知らせ
現在OSN会員でも4名(小学部4年2名、同2年1名、幼稚部1名)の子供たちが、遠路、毎週ウスターの日本人学校に通い、日本語の習得に勤しんでいます。近々新入園、入学募集説明会、および公開授業がありますので、興味がおありの方はご参加ください。
補習校と全日制の合同学校説明会
来年4月からの入学募集説明会が行われます。授業参観ができますので、お子様連れでお出かけください。日本人学校補習校または全日制に入園、入学希望者、また興味をお持ちの方が対象です。
なお、入園、入学の申し込みは、1月27日から2月20日までです。
2007年1月27日(土曜日)
国際部,小学部11:00 – 11:50
幼稚部13:00 – 14:20
公開授業日
すべての学年の授業参観、学校の設備など自由に見学できます。
2月3日
幼稚部、小・中学部14:00 – 17:55
日本人学校の公式サイト http://mypage.bluewin.ch/jszurich/
Kunz記
7.今月のドイツ語 諺、慣用句、決まり文句。
jemanden auf die Palme bringen = jemanden in Wut bringen
夕食後 杏奈の歩行練習で外にいた時 隣の家から 奥さんが 子供をしかりつけている大声が聞こえてきた。
そう言えば 旦那さんは アメリカへ一週間出張中。 一人で子供三人 大変だなと 思っていたら 、最後 奥さんのぎゃー!!!!という怒り爆発のお叫びと ドアをバタンと閉める大きな音がして静かになった。
後で その話を夫にすると "So so hat David sie auf die Palme gebracht. "。
そう 子供は お母さんを激怒させたらしい。
8.特別寄稿 クンツ潤
冬の風物詩 Ermatingen
GangfischとGangfischschiessen
Gangfischschiessen
毎年12月の第2週末、私の住むUntersee湖畔の小さな村Ermatingenでは、ライフルを担いだ男達が村を闊歩する。スイス国内で冬季最大の射撃大会、Gangfischschiessenが行われるからだ。彼らのお目当ては射撃競技だけではなく、その独特な賞品、Gangfischの燻製にもある。
1937年、当時のWeinfelden射撃クラブ会長が、古巣Ermatingen射撃クラブに、ThurtalからUntersee間の射撃仲間の友好を深めるべき親睦射撃大会-モットー 特産のGangfischとSylvernerwien(地白ワイン)を囲んで和気あいあいと-の開催を提案、Weinfelden、Bussnang、Amlikonから参加者を得て、12月に第一回大会が催された。初回から賞品はGangfischと定められ、それがそのまま大会の名前にもなった。
戦後参加者の輪が広がり、今日では全国から2,500人近い射撃ファンが集まる。70年経った現在も当初の伝統は受け継がれ、射撃の腕を揮った後は、賞品のGangfischと白ワインで仲間と楽しく過ごす人々で、この日ばかりは村の人口が倍に膨らみ、6件あるレストランはどこも大賑わいだ。http://www.gangfischschiessen.ch/
Gangfisch
さてこのGangfisch、
ボーデン湖で捕獲される魚の大半を占めるFelchenの仲間。通常は水中かなり深いところに生息しており網に引っかからない。それが11月になると産卵のためErmatingen対岸のRaichnau島(世界遺産のひとつ)沖の浅瀬に上がってくる。 おなかに卵のいっぱい詰まったGangfischは、開かず丸ごと、低温で燻される。
まず大量の塩に漬けられた魚を串にさし、このためだけに作られた特別な小さな燻製小屋にぶらさげ、一昼夜樫の焚き木で燻る。この間最適な環境が保たれるよう、昼夜問わず2時間おきの火加減のコントロールなど、細心の注意を要する。内臓がついたままの魚を低温で燻って仕上げるのだからデリケートだ。
湖に網を張って魚を捕まえるところから、仕上がった燻製を店頭に並べるまで、いっさい機械を使わずすべて手作業。そこには計り知れない時間と労力が費やされている。それを一手に担っているのは、村の漁師で魚屋オーナーのWolfgang Ribiさん。「大変ですね。」と労うと、「塩加減、火加減、時間みんな勘、ホビーだよ」と笑ったが、これぞ長年湖で仕事をし、自然とともに生き、自然を愛する職人の業と、伝統を受け継ぎ守っていこうとする情熱あっての特産品の他ならない。
前記のとおり、Gangfischschiessenの賞品はGangfischとなっているが、なにせ自然のこと、産卵時期が遅れ、燻製の仕上がりが大会に間に合わない年もある。そのときは、腹をひらいて通常の方法で燻されたFelchenの燻製で代用される。
Felchenも12月は産卵期。ErmatingenではこのFelchenの卵も季節の目玉。レストランではErmatingenキャビアと称して、スモークせず生のまま軽く調味されたものがメニューに登場する。村の魚屋では燻ったものが売られ、どちらもバターを塗ったトーストにのせていただく。オレンジ色で、とび子を少し大きくしたようなErmatingenキャビアは、ご本家本場のキャビアに劣ることない?知らざれる絶品。
スローフード
近年、発祥の国イタリアのみならず、スイスはじめヨーロッパ諸国、日本でもブームになっているスローフード運動。現在その内容は多岐に渡るが、簡約すると、伝統的な、安心な食材や食文化を守ろう、というのが主軸になっており、いくつかの特産品を守るべきものとして認定、「味の箱舟」にのせている。その選択基準に欠かせない要因を
① 品質がひいでていること。
② 原生の、あるいは特殊な地域に適応した動植物であること。地域の伝統的製法によって加工されていること。
③ 環境、社会経済、歴史から見て特殊な地域で生産されていること。
④ 小規模な作り手による、限られた生産量であること。
⑤ 現在、または将来的に消滅の危機に瀕していること。
スローフードバイブルより抜粋
とうたっている。ErmatingenのGangfischはすべての条件を満たしており、よって「味の箱舟」に乗せるべくその存在を世界中に大声で宣伝したいところであるが、それよりは地元民と、限られたものの冬の楽しみにとどめ、だが今後も伝統が途絶えることなく、次の世代にこの産物を残せるように応援、協力をするべきであろう。私は私の住む小さな村に、みんなに自慢できる特産品があることを誇りに思う。
9.我が家のレシピ 京風お好み焼き
続きはこちらをご覧ください。
10.心暖まるエピソード
普段、私たちがマスコミから見聞きするニュースは、心を暗くするネガティブなものが大部分なのが現実です。しかし、日常生活では、“人生っていいものだ、、と呟かせるような、小さいけれど勇気や喜びを与えてくれる出来事ってあるのではないでしょうか。そんな心あたたまるエピソードをOSN会員の皆様からもひろく募集いたします。まずは、世話人会メンバーから、そんな出来事を思い出して買い手頂きました。
最近家の子は「どらえもん」という漫画に凝っています。
先日真顔で「どらえもんが欲しいなぁ」と言うので又欲深い事でも考えているのかと思いきや、どらえもんに「どこでもドア」を出してもらいたいとの事。(因みにどこでもドアとは言葉のごとくドアでそのドアを開くとドアの向こうは行きたい場所になっています)
理由を聞くと先月私の祖母が亡くなった時に私が「こんな時でもすぐには帰れないなぁ」と言っていたのを覚えていて、ママ「どこでもドアがあるとすぐに日本に帰れるんだよ」と言いました。
自分の欲の為ではなく私のためだったのか・・・と思って嬉しくなりました。 Yさん
スイスのちいさな村に住んでいると日本ではおもいもかけないようなことに出会うものです。
幼稚園のとき、息子が手袋をおとして帰ってきました。ふたりで幼稚園までの道を探しに戻りましたが、ありませんでした。そうしたら、次の日に「友達がみつけてくれた」といってもって帰ってきたではありませんか!
クラスメートの女の子が道に落ちている手袋を見つけてひろっておいてくれたそうです。どうして彼の手袋だとすぐわかったのでしょうか。名前も書いてなかったのに。本当に、ありがとうね。 Kさん
パパが病気で寝ている時、邪魔だし風邪がうつるから寝室に入らないように言うと、子供達はそれではパパが一人で寂しいだろうとベットにたくさんの絵や写真を貼って「これで、寂しくないね」と満足そうにしていた事。
私が主人と喧嘩して、「ママが妊婦の時にはパパはすごくママを労わってくれたのに・・・・」とぼやいていたら、娘が「又ママのお腹の中に戻ってあげようか?」と真剣に言ってくれたこと・・・・
等など・・・・ 松林さんに言われて身近に結構感動することってあるものだと考えさせられました。良い機会を与えて下さって有り難うございました。 Hさん
今年2月末 耳の聞こえない娘の 人工内耳を植込む手術の為 チューリッヒキンダーシュピタルに二晩泊りました。
娘の病室の隣は 血液透析室でした。その室の前にあった 腎臓に関する雑誌の中に 小さい患者さん達の生活の様子を書いた記事がありました。二日に一度の透析。病院と学校だけの往復の日々。透析後の不調。食事制限。休暇中に旅行も出来ないなど 悲しくなるようなことが 沢山書いてありました。そして 悲しくなったその次は 自分の家族と自分が健康であることに 神様と天国で見守ってくれている私たちの先祖に感謝しました。痛い所もなく 好きな物を食べ 制限なく動ける自分の健康な体を本当にありがたいと思いました。健康が一番。皆さんの健康を心よりお祈りします。
娘の手術は無事終わり 3月末から人工内耳を作動させ始め 2、3ヶ月の割合で 調節してもらいながら 様子をみているところです。話すことはまだ できませんが 名前を呼ぶと振り向くし 息子たちが演奏する楽器に合わせて嬉々とダンスする娘を見ていると嬉しくなります。医学とコンピューターの進歩には ただただ驚くばかりです。腎臓病に対しても早くいい薬ができますようにと祈るばかりです。 Bさん
今年JALで日本から帰国の時、機内食でおそばがでました。もちろんお箸が
付いていてそのお箸が丁度子供用くらい小さくて、是非持って帰ろうと思った私は前の席に座っている主人と息子に「そばはフォークで食べてね!お箸は持って帰るから」と伝言し、もちろん隣の席の娘にもフォークで食べさせ、お箸4つを満足げにかばんにしまっていると、なんと向う三軒両隣から「私もフォークで食べましたから」とお箸が集まってくるではありませんか。恥ずかしい思い出でもありますが、未だに箸をみると思いだす良い思いででもあります。 Yさん
by os-net
| 2006-12-29 23:59
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