2013年 02月 09日
矢入のギター |
"定年を迎えたら"と考えていたことが沢山ありました。忙しくて10年来出来なかったリトグラフの制作を再開し、妻にコンピューターの操作を教え、クラシックギターも再開し妻とのデュエットをと、定年で勤務を終えることによって生まれるであろう自由時間をフルに使う青写真があったけれど、3ヶ月経った今、その一つも実現していません。定年前は、深夜まで妻に見せていた私の背中が(昨年の初めから更に増加した教会関係の奉仕をこなすためにコンピューターに向かっていて)、その後は朝昼晩と見せるようになったと妻に言われましたが、それは心にぐさっと刺さった事実なのです。
2010年夏、尊敬する牧師の送別会で、友人の絶唱”悲しい酒”を伴奏して以来、仕舞われっぱなしになっていた昭和39年に手作りされた”矢入”のクラシックギターを埃の積もったハードケースから取り出し、テューニングをしてつま弾いてみました。弾いている間に指もほぐれ、”鉄道員”、”太陽がいっぱい”、”禁じられた遊び”といった忘れていた筈のメロディーが嘘のように自然と流れ出て来ました。
そして、妻と”アメージンググレイス”をデユエットで奏でていた時、私の心の底に暖かいものが広がっていくのを覚えました。神様が「お前に今必要なものはこれだよ」と言われた様に思いました。教会役員会長を一世代若い兄弟に譲り受けてもらおうと決心した一瞬でした。 OSN代表 松林幸二郎
*”矢入(やいり)ギター”:岐阜の少量生産ギターメーカー。ポール・マッカートニーがコンサートの終わりに「イエスタデイ」を矢入のクラッシックギター一本で弾き語りをして、更に矢入のギターへの評価が高まった。
2010年夏、尊敬する牧師の送別会で、友人の絶唱”悲しい酒”を伴奏して以来、仕舞われっぱなしになっていた昭和39年に手作りされた”矢入”のクラシックギターを埃の積もったハードケースから取り出し、テューニングをしてつま弾いてみました。弾いている間に指もほぐれ、”鉄道員”、”太陽がいっぱい”、”禁じられた遊び”といった忘れていた筈のメロディーが嘘のように自然と流れ出て来ました。
そして、妻と”アメージンググレイス”をデユエットで奏でていた時、私の心の底に暖かいものが広がっていくのを覚えました。神様が「お前に今必要なものはこれだよ」と言われた様に思いました。教会役員会長を一世代若い兄弟に譲り受けてもらおうと決心した一瞬でした。 OSN代表 松林幸二郎
*”矢入(やいり)ギター”:岐阜の少量生産ギターメーカー。ポール・マッカートニーがコンサートの終わりに「イエスタデイ」を矢入のクラッシックギター一本で弾き語りをして、更に矢入のギターへの評価が高まった。
by os-net
| 2013-02-09 07:32
| newsletter