2009年 07月 28日
ニュースレター 78号 2 |
ニュースレター 78号 1はこちらでご覧いただけます。
6. swissinfo.chの“マイビュア スイス”で、東スイスでは初めてトイフェン村がビデオで紹介される。
スイス国営放送の日本語WebsiteであるSwissinfoから東スイスねっと
わーく代表の松林幸二郎さんが5月初旬に取材をうけ、松林さんの家と屋根裏のアトリエほか、トイフェン村にある興味深い場所2カ所を紹介いたしました。4分余りのショートビデオに編集されて“マイビュア スイス”のなかでご覧にいただけます。
http://www.swissinfo.ch/jpn/multimedia/video/detail.html?siteSect=15045&sid=10819058&cKey=1245160436000&ty=vn
7. 音楽家 木元大さんがトルガウ州文化大賞を受賞
ロマンスホルン在住の木元大さん(東スイスねっとわーく会員)は、自らが創立した子供のジャズバンド Swingkidsを率いて、スイス国内はおろか、日本、米国、アルゼンチンなどで演奏ツアーを行い、その高レベルの演奏で聴衆を魅了してきました。
その木元さんの果たしてきた業績と、忍耐深い活動に対して、トルガウ州より2009年の文化大賞が贈られることになりました。おめでとうございます。
8. 東スイスの花
トイフェルスクラレ Teufelskralle(ラテン名 phyteuma orbiculare 日本名 タマシャジン ききょう科),もしくはRapunzell, 訳すると悪魔のかぎ爪という可憐な紫色の花に似合わぬ名前を頂戴しているが、よく見ると確かにひっかくには良さそうな爪の形に似ているので、そういう名前が付けられたようです。
丈が10−40cmほどの(高地になるほど丈は短くなります。)花が初夏になると、アルプシュタインの乾いたアルムや森の明るいところに見られます。また、この花は、グリム童話に出てくる“長髪姫”ラプンツェルから名をとってRapunzellとも呼ばれています。なぜ、そう呼ばれるのか、何人ものスイス人に尋ねてみましたが、由来を知るものはいませんでした。可憐な花なのに醜い名前を付けられたたのを可哀想に思った人が付けたのかもしれませんね。写真は6月中旬の Meglisalpで)
9. 我が家のレシピ
暑い日のボリュームサラダ
気温が上がると食欲は下がる。そんな夏にはバジル、コリアンダー、ペパーミントなど涼を誘うハーブを大いに利用して主食にもなるさわやか味のサラダはいかがでしょう?
パンツァネッラ トスカーナ地方のパンのサラダ
澄み渡る青空から強い日差しが照りつけるトスカーナの夏。料理するのは億劫だし、なんにも食べたくないなぁ、日本だったら「まあお素麺でも、」というところで登場するのがこのパンツァネッラ。固くなったパンと庭の野菜、バジルでさっと出来上がり。さわやかなお酢の酸味が食欲を誘います。
【材料】
パン(固くなったもの、St.Galler、Rauchbrotのようなつまったタイプがよい)半分より多目
紫玉ねぎ 1個
きゅうり 1/3本
トマト 小2個
セロリ 1本
バジル 1~2枝
オリーブオイル 大さじ5
赤ワインビネガー 大さじ5
塩、こしょう
1. 大きめのボールに水を1ℓはり、赤ワインビネガーを大さじ2(分量外)加えておく。
2. そこに玉ねぎの薄切りをつけ(辛味をやわらげるため)、大きめのサイコロ状に切ったパンを15分ほど浸しておく。
3. きゅうり、セロリの茎は薄切り、葉の柔らかいところはみじん切り、トマトは串切り。
4. パンを引き上げて手で水気を絞ったもの、切った野菜を合わせ、バジルを手でちぎって加える。
5. オリーブオイル、赤ワインビネガーを同量、塩、好みでこしょうで調味する。
6. 冷蔵庫でしばらく冷やすとさらにおいしい。
レシピの続きはこちらをご覧ください。
まだまだあります、サラダレシピ バックナンバーより(http://osnet.exblog.jp/i7/)
05年7月 スペルト小麦のサラダ
06年1月 フェンネルとオレンジのサラダ
07年8月 きゅうりとカテッジチーズのサラダ
08年1月 大根とバジルのごまドレサラダ
08年6月 レタス特集
10. 東スイス山歩きガイド
サングト ガーレンのような芸術文化の恩恵を享受できる古く美しい都市を抱き、南に東スイス最高峰センティス(2504m)をはじめとするアルプシュタインの厳しくも綺麗な山々を控え、北に独逸シュバルツバルドを背後に広大なボーデン湖に接する私たちの住む東スイスは、類いまれな大自然に恵まれた地であると言えましょう。美しい山がそこにあるという恵まれた地にいながら、その大自然を自分の足で歩き、四季折々の趣ある美しさを愛でることができないとすれば、なんとも惜しく、宝の持ち腐れとでもいえましょう。
このコーナーでは、日本からお客さんや親戚がみえたときなど、多少の体力さえあれば、登れる山山、これぞ、スイスと感嘆してもらえるであろう景勝地から、ザイルやアイゼンなどの登山用具を必要としない程度の、しかし、ある程度の経験と体力は必要とされる、素晴らしい山歩きコースを案内してきたいと考えています。
KM記
ゼーアルプ湖 Seealpsee(1141m) 登り50分から1時間15分
サンクトガーレンからは、Teufen—Appnezellを経て、西の地方からは、Herisauを経て、Waaserrauen (876m)まで車ないし、Appnezellerbahn(GossauないしSt.Gallenから出ています。)で行きます。登山口には広大な無料駐車場が、備えられていますが、天気のよい週末は、それも満車になってしまい、近くの私有地の牧場に有料で駐車することになりますので、午前中の9時頃に到着することをお勧めします。
Seealpseeにいくには、二つのコースがあり、正面にみえるRestaurant Edelweissの脇の舗装したに添って、そのまま登っていくと、ゆっくり登っても1時間で着いてしまいます。かなりの急坂の舗装道で登りづらかった のが、道路脇に小道を併設されてからは多少登りやすくなりました。これが最短の道で、土地の人々は、仕事が終わって散歩がてら湖で休んだり、湖の畔にある2軒のレストランに飲食にいったりします。
もう一本の上り道は、(このルートをおすすめします。)駐車場の東にあるパラグライダー学校の小屋の脇を東に、牧場を横切ってから、登り始めます。しばらくは、日本の渓谷を思わせる滝や渓流を右手に眺めながら登りますが、30分も登れば、視界が急に広がり、スイスらしい明るいアルムと景観のなかにでます。山登りにな れない客人は、ここで一服するといいでしょう。そこからは急な坂もなく、なだらかな山道を周囲の景観を楽しみながらすすむと、眼下に 雪解け水をたたえた宝石のようにゼーアルプ湖が、万年雪をいただくセンティス山の遥か下に美しい水をたたえて静かに横たわっています。
湖畔では、持参のおにぎりをいただくのも良いでしょうが、スイスらしくバーベキューをやってみてはいかがでしょう。スイスで育った伴侶であれば火を起こすのは問題ではありませんが、ここは人気のスポットで、近くに枯れ木が少ないので、可能なら薪を何本か持参することをおすすめします。レストランで小舟を借りてもいいでしょうし、暑ければ勇気は要りますが、泳ぐこともできます。湖畔での水遊びは、子供達にとっても、家族にとっても忘れがたい楽しい思い出となって、いつまでも記憶にのこることでしょう。
by os-net
| 2009-07-28 23:32
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