2008年 08月 26日
ニュースレター 70号② |
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7. アルプスの露天風呂
スイスアルプスの長時間のトレッキングのあと、極限まで使った身体を白い山々を眺めながら、日本のように露天風呂に浸かる事ができたら、きっと疲れも吹き飛ぶだろうにと、よく思ったものでした。そんな夢のような話が現実になるとは、この夏にゴッドハード山魂のトレッキングまで考えもしませんでした。
グラウビュンデン州のSerumから– Chrützlipass (2347) まで登り、さらに西に行くと、現在NEATが掘られている1700m上にエッツリ小屋 Etzlihütte (2052)があります。スイスアルプスにはどこにでもある典型的な山小屋に、なんと薪で湯沸かしできる日本直輸入の木製露天風呂が備えられているではありませんか。日本人の私は勿論、スイス人らも大喜びで露天風呂に浸かって、しかし、水着着用で浸かっていました。日本なら、身体を洗ってからの入浴となりますが、ここでは、泉の思い切り冷たい水を頭からぶっかけてもらい入浴するのがスイスらしい所です。(入浴料8フラン)
スイスでは、Bottich呼ばれる、もう一つの露天風呂はベルナーオーバーランドにあるとのことです。すくなくとも4—5時間を登坂しての入浴は手軽とはいえませんが、体力のあるかたは是非訪れてみられることをお勧めします。
8. 東スイスの花
Trükenbund (リリウム・マルタゴン)
スイス アルプスの低地から高地まで、そして針葉林帯に6月から8月にかけて咲く、ユリ科の多年草 です。アルプスの花にしては珍しく背丈が高くて、60cmから1mにもなります。しっかりとした茎に、濃いピンク色の花を下向きにつけていて、とても目立つ花ですが、どこにでも見られるわけでありません。Alpstein一帯では、それほど多くはありません。多くは一本立ちしていて、群生しているのは珍しいので、みつけるとラッキーな気分になります。今年の夏、ゴットハード山魂を高山トレッキングしましたが、マイゲルス小屋からオーバーアルプ峠まで歩いたとき、左手を見上げると北側の斜面にTürksbundが絨毯のようにびっしり咲いていて、その美しさに圧倒されたものでした。
9. 我が家のレシピ
30年も前のことです。津市の京風お好み焼き“古都”では、イタリアのお好み焼きともいえるピッツアもお客さんに供し好評を得ていました。ピッツア好きの方が、方々で美味しいピッツアを探したけれど、古都のものより美味しいピッツアは見付けられなかったといって、それは贔屓にしてくださったものですが、当時としては珍しかった輸入されたゴーダそしてエダムチーズをふんだんに使い、(モッツェラレラチーズは入手が困難でした。)生地は、母の手作りで(レストランでは、冷凍のものや出来合いの台を使っておりました。)ガスオーブンで焼いておりましたから,美味しかったのは当然といえば当然でした。
その古都のピッツアのレシピは、現在でも家内が使っていて、私はもっぱら食べる人として、その手作りの味を堪能しております。
【材料】
古都のピッツア 生地 直径21cm 6枚分
小麦粉(強力粉) 4 1/2カップ
牛乳 1/2 カップ
バター 30g (イタリアではオリーブ油を使う.
大さじ2杯)
ドライイースト 小さじ2
砂糖 小さじ1
ぬるま湯 1カップ
サラダオイル
ボールにぬるま湯、暖めた牛乳、イースト、砂糖を入れて泡立て器でまぜ、湯煎にして醗酵させる。溶かしたバターを加えよく混ぜ、強力粉をすこしずつ振り込んで軽く練り合わせる。手に力をいれ、耳たぶ位のかたさになるまで良くこねる。油をぬったボールに、丸めた生地をいれ、ラップで覆い、あたたかな場所(25—30度)で醗酵させる。少しふくらんだときガスぬきをし、もう一度練り直し、2倍にふくらむまで醗酵させる。生地はよくこね、ガスを抜きながら当分に分け、平たくパイ皿に伸ばす。周りをすこし高めにする。
【ソース】
水煮トマト(800g)一缶
パセリみじん切り 大さじ1
赤ワイン 大さじ2
醤油 大さじ1
オリーブ油 大さじ2
オレガノ、マジョラム、バジリコム各小さじ1
ニンニク2かけのみじん切り
サラダオイル、塩、胡椒
トマトの水煮をざるにとり、手でつぶし水気をとる。水気をとったトマトをボールに入れ、そこへ、にんにく以外の材料を入れよく混ぜる。油で炒めたにんにくを入れさらに混ぜる。塩,胡椒で味を整える。
油をぬったパイ皿に広げた生地の上に、ソースをスプーンで均等に伸ばす。そこへ、タマネギ、ピーマンなどの輪切り、ハム、サラミ、エビ、いかなど好みの具を置き、ナチュラルチーズを細かく切ったものを万遍なく振りかける。
ナチュラルチーズは重要で、古都では、21cmサイズのピッツアにオランダのゴーダチーズ、エダムチーズを合わせて一人前100gを使っていました。イタリアでは、淡白な豆腐に似たモッツァレッラというチーズを主に使いますが、我が家では、モッツアレラチーズを2/3に、1/3をスパイシーなグリエール(スイス)チーズか、アッペンツェラーチーズ(スイス)を使います。勿論、ヨーロッパの溶けるナチュラルチーズなら、どれでも構いませんので、いろいろ試し、好みの味を作ってください。プロセスチーズや平たくあらかじめ薄切りチーズは味が落ちるのですすめられません。
熱したオーブンに入れ、電気オーブンなら200度程度で20分位で焼き上がります。周囲が狐色にこんがり焼けてきたら、取り出し熱いうちにいただきます。ガスならもっと早く焼けるでしょう(180−190度で10数分で焼けたと思います。)。オーブンは、機種ごとにくせがあるので、何分で焼き上がるかためしてみてください。
10. 今月のジョーク
Zwei ehemalige Schulfreunde treffen sich nach Jahren.
" Du bist Schriftsteller geworden,habe ich gehört. Hastdu schon viel verkauft?", fragt einer.
"Ja, mein Haus, mein Möbel, mein Auto und mein Velo", erzählt dieser.
11. 今月のドイツ語諺
mit dem linken Bein aufstehen (きげんが悪い 思うようにならない)
昔の話です。当時3才だった息子は買物に行く度に 飴をねだりました。お菓子売り場の前は絶対に避け ていましたが 最後の レジでどうしても お菓子類が息子の目に入ります。その日 "Nein." と 言った時の息子の反応は 今でも忘れません。火がついたように泣き出し お店にいた人々の注目をいっせに浴びました。"Es ist Montag. Der Teufel ist los." と面白がっている人もいれば 呆れて 首を横に振っている人もいました。支払いをしている間も泣き続け 買った物を床に放り投げている息子をどうしたものかと困り顔をしている私に レジのおばさんは "Er ist wahrscheinlich mit dem linken Bein aufgestanden. " と 慰めてくれましたが 大泣きの息子と非難の目を背中に受けながら そそくさと店をあとにしました。
その息子も 今ではすっかり大きくなり 頼むとお使いに行ってくれます。
"パンとミルクと卵と, あれ? これなに?"
"あっ、その飴。お駄賃代わりね。"
と 人のお金でしっかりと飴を買ってきます。
(これは 諺ではなく 慣用句ですね。)
12. 伝言板
まつげパーマを自宅サロンにて施術しています。日本から取り寄せた液剤には、生薬入り育毛剤が配合されてあるため、まつげを痛めることがなく安心して試していただけます。マイルドな液剤使用のため自然な仕上がりとなりますので、ナチュラルルック派の方にもぴったりです。 OSN会員の皆様には、40フラン(両目)のところを半額20フランとさせていただきます。出張もいたします。(出張費・別) まつげエクステンションもいたします。 興味のある方はお気軽にご連絡ください。
BEFORE
田辺GIRARDELLI 美貴 in Widnau (Rheintal)
matsuge.miki@gmail.com
078 645 21 21
次号のニュースレターのブログアップは9月25日以降になります。 ブログ担当
by os-net
| 2008-08-26 18:08
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